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これはある中学生が今年の春に朝日新聞社の「声」に投稿したものの一部です。皆さんも彼女と同じようなことを考えたことはないですか?
「死」が怖いと思うのは一部の人だけでしょうか? いいえそうではありません。神の言葉である聖書には次のような言葉があります。


「死の恐怖によって一生涯奴隷としてつながれていた人々」

ヘブル人への手紙 2章15節


人間は、一生涯死の恐怖につながれた奴隷であると聖書は語っています。確かに、人は死を恐れています。しばしば、マンションや駐車場に「4」のつく番号が欠けているのを目にすることがあります。それは、「死」を連想させるものなので、「何か不吉なことが起こるのではないか。」という恐怖心を抱く人々に配慮したものです。また、人生における様々な不安も「病気が治らなければ死んでしまう。」「仕事が見つからなかったら食べていけない(つまり死んでしまう)。」という死に対する恐怖心から出てくるものです。
では、なぜ人は死を恐れるのでしょうか。罪を犯さない人間はいません。ですから、全ての人間は良心に罪の意識を持っています。それゆえ、本能的に死後に苦しみの場所があると知っているからです。聖書の中に、「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている」(ヘブル人への手紙9章27節)と書かれてあります。天地をお造りになった真の神は、私たち人間の行いや心の中の悪い考えを全て知っておられます。そして、必ず罪に対して刑罰をお下しになります。その刑罰とは、 「悪魔とその使いのために用意された永遠の火に」(マタイの福音書25章41節)投げ込まれるという恐ろしい刑罰です。すなわち永遠の地獄です。ですから、罪の赦しを受けてこの地獄から救われない限り、人は死の恐怖から解放されないのです。そこで神は、人間を地獄から救うために、救い主をお与えくださいました。その方こそ、今から約2000年前に人としてお生まれになった神の御子イエス・キリストです。キリストが、私たちと同じ肉体をとられたのは、実に十字架にかかって死なれるためでした。キリストは、人類のすべての罪を背負い、十字架の上で私たちの身代わりに刑罰を受けてくださったのです。キリストは葬られた後、死の力を打ち破ってよみがえられました。そして今も天で生きておられる真の神、唯一の救い主です。誰でも、キリストを救い主として信じる者は、罪の赦しと永遠のいのちが与えられ、神の御国である天に入る者とされるのです。ですから、キリストを信じた者にとって、死はもはや恐怖ではありません。むしろ、天への入り口に変えられているのです。どうか、あなたもキリストを信じ、罪赦され、死の恐怖からの解放を得てくださいますように。


「そういうわけで、子たちがみな血と肉を持っているので、イエスもまた同じように、それらのものをお持ちになりました。それは、死の力を持つ者、すなわち、悪魔をご自分の死によって滅ぼし、死の恐怖によって一生涯奴隷としてつながれていた人々を解放するためでした。」

 ヘブル人への手紙 2章14、15節

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