私たちの周りを見渡すと、うそ、騙し、妬み、さげすみ、憎しみなど多くの罪があります。この世界に罪が一つもなければ、どれほど素晴らしい世界になることでしょう。罪の無い世界は、はたして存在しうるのでしょうか。
神様が初めに天地万物をお造りになられた時、この世界は非常に良いものでした。
「見よ、それは非常に良かった。」(創世記一章三一節)
初めの人、アダムとエバにも罪がありませんでした。神様がなさることは、いつも完全で素晴らしいのです。しかし、アダムとエバは、神様の言葉に従うのではなく、ヘビの姿をとった悪魔の言葉に従って、食べてはならない木の実を食べたのです。その時、人類の心に罪の性質が入りこみ、人類は罪の支配下に置かれてしまったのです。
以降、アダムから生まれてくる者は、みな罪の性質をもって生まれてくるようになったのです。豚がどんなに頑張っても、羊は生まれてこないのと同じです。ですから、人間は自分の努力によっては、罪の無い世界を造るどころか、自分の罪をなくすこともできません。