ブレークタイム・コラム①

     「泥棒と悪口」

三浦綾子さんの小説『光あるうちに』の中で「泥棒悪口を言うのと、どちらが罪深いか」と記されている箇所があります。そこにはこうあります。「泥棒に大切なものを盗まれても『高価なものだったのに、惜しいことをした』『記念に彼にもらったものなのに残念だ』という痛みは感じるけど、そのために自殺した話はあまり聞いたことがない。しかし、悪口を言われて死んだ老人や少年少女の話は時折聞くことがある。」

確かに悪口はそれほど悪い事をした感覚はないかもしれません。しかし言われた人は深く心が傷つき、生きる希望を失って、死に追いやられてしまうことがあります。悪口一つといえども大変な罪なのです。私たちは気がつかないうちに、多くの大きな罪を犯しているのです。


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