むごたらしい処刑

       ~十字架~


十字架刑は、十字架に犯罪者の手足を釘で打ち付けて死ぬまで放置するという歴史上最も残虐な死刑です。凶悪な犯罪者(強盗やテロリスト等)の見せしめのために行われました。

では、イエス・キリストは十字架で処刑されなければならないような極悪人だったのでしょうか?もちろん、違います。それどころかイエス・キリストには何の罪もありませんでした。裁判を司ったローマ総督ピラトですら、「この人には、訴える理由が何も見つからない」と語り、弟子のペテロは「キリストは罪を犯したことがなく、その口には欺きもなかった」と証言しました。事実、この方には何の罪もありませんでした。なぜなら、イエス・キリストは、処女を通してこの世界に来られた神の御子だからです。

では、なぜ十字架で死ぬ必要のない方が、自ら十字架で刑罰をお受けなったのでしょうか?イエス・キリストが十字架の上で叫ばれた次の言葉がその意味を明らかにしています。

「父よ、彼らをお赦し下さい。」

(ルカ23章34節)


また、イエス・キリストご自身もご自分の死の意味について次のように語られました。

「人の子が・・・多くの人のための贖いの代価として、自分のいのちを与えるために来た」

(マタイ20章28節)


イエス・キリストは、自ら罪人のために十字架で身代わりに刑罰を受けてくださったのです。そして罪の清算をしてくださったのです。


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