歴史はイエス・キリストの十字架の死と復活について何を物語っているでしょうか?まず、全ての歴史書と百科事典が、イエス・キリストが十字架の上にはりつけにされて殺されたことを記しています。キリストの十字架は歴史的事実です。

次に、イエス・キリストを信じる信者の最初の集まり(=教会)がエルサレムの町に産声をあげたのは、イエス・キリストが十字架の上で殺されて間もない時期でした。その中心メンバー数百名は、「私たちは、復活されたキリストを目撃し、キリストのお身体に触れた。キリストは天で今も生きておられる」と主張しました。

初代のクリスチャンは皆、イエス・キリストの復活と天への希望を堅く信じ、それを熱心に宣べ伝えました。


エルサレムから始まって全世界にキリストの福音は宣べ伝えられた


さらに歴史は、この彼らの証言が、瞬く間に非常な速度で地中海沿岸の主要都市に伝えられたと語っています。この信仰は、第一世紀の終わり頃にはインドまた中国にまで、西はスペインやイギリスにまで、南はエチオピアにまで伝えられたのです。それは自らもキリストによって復活させられ天で永遠に生きる望みを持つキリスト信者たちの福音宣教の結果なのです。


これらの歴史上の事実を踏まえた上で、もしイエス・キリストが復活されていなかったとしたら、これらのことがあり得ただろうか?と考えてみてください。

イエス・キリストは十字架にかかって死なれる前から弟子たちに対して「自分がエルサレムに行って、長老たち、祭司長たち、律法学者たちから多くの苦しみを受け、殺され、三日目によみがえらなければならない」(マタイ十六章二一節)と、何度も語っておられました。

もし、仮にイエス・キリストが死んで終わりで復活されなかったならば、弟子たちは、イエス・キリストを大嘘つきとして、キリストに対する信仰を捨ててしまったはずです。ましてや迫害の中、殉教を厭わずその方を命がけで全世界に宣べ伝えていくことなどは絶対にあり得ないことです。

二十一世紀になった現在、世界中に存在する全てのキリスト教会は、キリストの復活が歴史上に実際に起こったことの証拠なのです。


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