すでに見てきたように聖書の語る信仰とは根拠をもった理性的な信仰です。
それに対して宗教とは、根拠のない、もっと言うと実態のないものです。
例えば浄土真宗では極楽はインドの西方十万億土にあると教えます。しかし、科学が発達し宇宙にまでロケットを飛ばせるようになっても誰もインドの西方十万億土にある極楽に行って来ようなどとは思いません。
それは、ただの宗教のお話であって信徒もそれを現実の話だなどと信じていないからです。
本当かどうかは関係ない、心を慰めて豊かにしてくれれば何でも構わない、というのが宗教の考えです。
しかし、聖書はそのように教えていません。なぜなら聖書は、宗教ではなく、ただの気休めを与えるものでもなく、現実問題を語っており、真理を取り扱っているからです。