毎年一月二十六日は「文化財防火デー」といって、国内の重要な文化財が火災などによって失われることがないようにと、防火意識を高める日とされているようです。その前後になりますと、神社仏閣に安置されている神仏の像(偶像)を僧侶などが丁寧に布にくるんで、堂から運び出す様子が報道されたりします。神仏が人によって救い出されなければならないとは何と皮肉なことでしょうか。
ちなみに過去には、大き過ぎて焼け残った頭部しか救い出すことができなかった像もあるそうです。その焼け残った頭部も、人々はありがたい物として拝みたてまつっています。
このような物に、人を救うことができるのでしょうか。
「彼らが慕うものは何の役にも立たない。」(イザヤ四四章九節)