では、偶像ではないまことの神とはどのようなお方なのでしょうか。
その神とは、人間が造った神ではなく、人間を造られた神です。まことの神は、実に偉大な方です。「はじめに神が天と地を創造された。」(創世記一章一節)と聖書にあるとおり、天地万物の創造主である神です。ですから、人間がこしらえた宮などにお住みになることは出来ません。天におられるのです。
神が存在される証拠の一つは、自然界の素晴らしい秩序です。例えば、人間や動物のからだは実に精巧にできています。様々な器官が適材適所に配置され、またお互いに連携していろいろな働きをします。また、個々の生物が素晴らしいだけではなく、それぞれの生物同士が連携し合って共存しているのです。さらに、生物が生きていくために不可欠な太陽の光や熱は常に供給され、空気や水はリサイクルされ続けています。それらが私たちの住む地球に完全な形で備えられています。この自然界の秩序は決して偶然のものと考えることはできません。明らかに知恵ある創造者がおられることを物語っています。確かに造り主なる神が存在されるのです。
「この世界とその中にあるすべてのものをお造りになった神は、天地の主ですから、手で造られた宮にお住みにはなりません。また、何かが足りないかのように、人の手によって仕えられる必要もありません。神ご自身がすべての人に、いのちと息と万物を与えておられるのですから。神は、一人の人からあらゆる民を造り出して、地の全面に住まわせ、それぞれに決められた時代と、住まいの境をお定めになりました。それは、神を求めさせるためです。もし人が手探りで求めることがあれば、神を見出すこともあるでしょう。確かに、神は私たち一人ひとりから遠く離れてはおられません。」(使徒一七章二四節~二七節)
※神のご存在については聖書ワンポイントシリーズNo.1「神」をお読みください。